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右ハンドル車禁止の噂をシュワロフ副首相が火消しする

 10月25日、前週に2012年6月から右ハンドル車の輸入と流通が禁止されるとの報道が一部のメディアで流れたことを受け、沿海地方に出張中のシュワロフ第一副首相がそれを否定し、右ハンドル車の禁止は今後もないことを請け合った。同日付でコメルサント紙が伝えた。
  これはロシア、ベラルーシ、カザフスタンからなる関税同盟の技術規定の策定に関連して一部のメディアで右ハンドル車禁止の報道が流れたことを受けたもので、メディアが法案を誤読したことが発端と見られる。ベラルーシとカザフスタンでは以前から右ハンドル車は禁止されている。現在関税同盟加盟国の関係省庁で策定に向け調整中の技術規定案(関税同盟委員会の公式サイトで公開されている)によれば、ベラルーシとカザフスタンでは従来通り右ハンドル車は禁止されるが、ロシアでは乗車口が左側にあるバスやトラックを除き禁止されない。ロシアでは以前にも何度か右ハンドル車を禁止しようとする動きがあったが、民間の愛好者団体などの抗議により撤回されてきた。今回の関税同盟技術規定案の作成にあたっても、右ハンドル車の禁止に関する条項は、愛好者団体「選択の自由」の抗議により削除された(本誌886号に関連記事)。今回の騒動でも、「選択の自由」のネットフォーラムではいち早くマスメディアの誤報が指摘されていたが、ニュースは広まり波紋を呼んでいた。(後略)

(週刊ボストーク通信919号より)




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