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バシコルトスタンで三菱重工がゴミ焼却場を建設

  10月11日、バシコルトスタン共和国政府(沿ボルガ連邦管区)と三菱重工業環境・化学エンジニアリング(三菱重工業の子会社)が、同共和国内におけるゴミ焼却場の建設に関する趣意書に署名した。同日付で同共和国政府プレスリリースが伝えた。
 焼却場の立地は選定中で、2.5haの土地に32ヶ月で建設する予定。焼却場にはゴミをガス化・融解する技術が用いられ、排気物の処理により得られるガスは発電に、灰は道路用建材に用いることが可能だという。日本にはこうした技術を持つゴミ焼却場が180あり、天然記念物指定の釧路湿原国立公園から7qしか離れていない場所でも稼働しているなど、クリーンなイメージが評価された。また、30億ルーブル超える工費を日本側が融資するとの見通しも評価されたと見られる。
 他方、ゴミの焼却は有害物質を排出するため、環境への悪影響が大きいとする意見はロシアでは根強い。2000年代にはモスクワ、サンクトペテルブルク、ニジニノブゴロド、サマラ等の大都市でゴミ焼却場の建設計画が持ち上がったが、いずれも環境団体や知識人からの反対により頓挫した。(後略)

(週刊ボストーク通信917号より)




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