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三菱自も利用開始:トロイツァ港経由の鉄道輸送

 8月末、三菱自動車の新車乗用車が沿海地方トロイツァ港(旧ザルビノ港)に到着した。トロイツァ港を経由して鉄道でモスクワに輸送される新車輸入車は、鉄道輸送料35%引きの支援を受ける。8月30日付で公開型株式会社トロイツァ湾海洋港プレスリリースが伝えた。
 輸送料補助サービスを利用しての鉄道輸送は、既にマツダと現代が行なっており、今年7月からはスバルも開始した(本誌902号、906号に関連記事)。今回トロイツァ港に搬入された三菱車は336台。鉄道輸送を担当する公開型株式会社レールトランスアフトにより、モスクワまで鉄道で運ばれた。
 トロイツァ港社のスチェリマシチュク営業担当副代表取締役が本誌編集部に語ったところによると、現在同港には毎月4〜5隻の自動車運搬船が寄港しており、月に平均約5000台が搬入されている。港内の自動車保管場には通常は約6000台が保管されているが(10月6日時点では5800台)、同港では今後、保管場の敷地を2倍に拡張する予定となっている。日本からモスクワまでの輸送期間は15日で、サンクトペテルブルク経由の海上ルートに比較すると大幅に短い。スチェリマシチュク氏によれば、トヨタや日産、スズキといった他の日本メーカーもこの極東経由鉄道輸送ルートに関心を示しているという。
 トロイツァ港では、2010年は新車2万3264台、中古車494台が搬入された。今年は約4万7000台の搬入が見込まれている。

(週刊ボストーク通信916号より)




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