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ロスナノが産業用サファイア大手に出資:LED用原料増産へ

 8月16日、国営ナノ産業振興企業ロスナノが単結晶合成サファイア製造の世界的大手である閉鎖型株式会社モノクリスタル(北カフカス連邦管区スタブロポリ地方)に、同社の生産能力増強のために11億8000万ルーブルを出資することを明らかにした。これにより、現在ロシアで国内産業が育成されつつある発光ダイオード(LED)生産への原料供給の安定化が見込まれる。同日付でロスナノ社プレスリリースが伝えた。
  ロスナノ社の出資により、モノクリスタル社の単結晶合成サファイア製品(主として発光ダイオード用の窒化ガリウムの結晶生成に用いられる;原料は酸化アルミニウム)と銀・アルミニウムの合成ペースト(太陽電池に用いられる)の生産能力が増強される。
  ロシアにおける発光ダイオード産業振興のための非営利組織NP PSSのドリン代表取締役によれば、今回のロスナノ出資の背景には、ロシア国内で発光ダイオード用合成サファイアが不足しているということがある。ロスナノは昨年、同社の支援事業の枠内で、サンクトペテルブルクにロシアで最初の発光ダイオード生産工場「オプトガン」を始動させた(本誌875号に関連記事)。(後略)

(週刊ボストーク通信911号より)




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