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ロ朝首脳会談で北朝鮮経由のガスPL建設に向け合意

 8月24日、ブリヤート共和国ウラン・ウデ市郊外でメドベージェフ大統領と北朝鮮の金正日総書記が会談し、北朝鮮を経由する韓国−ロシア間のガスパイプラインの建設に向けて協力していくことで合意した。8月25日付でRBC Dailyが伝えた。
 2009年6月、ガスプロムと韓国ガス公社(KOGAS)は、ガス供給事業の共同調査に関する合意書を締結、また、今年7月、ガスプロムの代表団が訪朝し、ガスパイプラインの建設について協議したと見られるが(本誌904号に関連記事)、南北の対立により、この計画は頓挫した経緯がある。
 この事業実現によるガス輸送量は年間100億?と見られるが、需要があればロシア側は供給量を増やす構え。パイプラインの全長は1100kmを超え、その内700kmは北朝鮮を通る。投資信託会社トロイカ・ダイアログのアナリストであるネステロフ氏によると、このパイプラインの建設費は約20〜30億jで、欧州における標準的なガスパイプラインの建設費とまったく変わらないという。
  調査会社ADE Professional Solutionsのザベルタリュク氏によれば、現在アジア市場の天然ガス価格相場は欧州の平均1.5倍、北米の3倍近くと高く、ガスプロムにとっては魅力的な市場だという。(後略)  

(週刊ボストーク通信910号より)




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