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エカテリンブルグで医薬品用ガラス容器生産の合弁事業:ニプロがロシア進出

 医療機器大手ニプロ鰍ェスイスに合弁会社を設立し、エカテリンブルグ市(ウラル連邦管区スベルドロフスク州)郊外に建設予定の医薬品用ガラス容器工場に出資する。ロシア企業との合弁契約締結について7月27日付でニプロ潟vレスリリースが伝えた。
 スイスに設立される合弁持ち株会社の名称はNipro Pharma Glass AGで、出資比率はニプロが51%、Free- som Holding Ltd.が49%。投資総額は約77億円。本誌編集部がニプロに確認したところ、ロシアの提携先はエカテリンブルグの製薬大手である有限責任会社ユノナ・ホールディング。同社の所有するガラス工場「有限責任会社ウラルガラス工場(ООО Уральский стеколь- ный завод)」を改修し、医薬品用ガラス容器(アンプルやバイアル)の生産を年内に開始する見込みで、同工場はNipro Pharma Glass AG(社長はユノナ社のペトロフ代表取締役が兼任)の100%子会社にする予定だという。ユノナ社の関連会社であるメドシンテズ工場社のポドコプィトフ代表取締役によれば、年末までに最低6本以上の生産ラインが完成する予定で、年間生産能力は合計10億個(6月30日付Steklosouz.ru)。
 ニプロは以前からユノナ社に、主に人工透析関連の医療機器等を販売していたが、近年のロシアの医療産業発展への注力の流れを受け、合弁事業の立ち上げに踏み切った。(後略)

(週刊ボストーク通信907号より)




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