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北朝鮮・羅津港向け鉄道改修工事が活発化:金正日氏の訪問に向けて?

 今年5月、改修工事が行なわれているハサン・羅津間の露朝鉄道の工事現場に、今年最初の砂利のロット8200dが搬入された。6月上旬にはさらに3800dが搬入された。6月20日付でロシアの鉄道貨物会社である第一貨物会社のプレスリリースが伝えた。
 改修予定のハサン・羅津間の54kmのうち、今年1月の時点で15kmは既に線路の交換が済んでいる。改修事業は2006年に露朝間で実施が合意され、2008年10月に着工していたが、本格的に作業が行なわれるようになったのはロシア鉄道の子会社「RZhDストロイ」が参加するようになった昨年5月から(本誌882号に関連記事)。
 羅津港を含む羅先経済特区の開発には中国が参加しており、昨年12月には中国吉林省琿春市で採掘された石炭が、羅津港から上海向けに積み出された。また、今年6月9日には羅津・琿春間の自動車道路の改修工事も始まった(1月15日付レコードチャイナ、6月23日付日本経済新聞)。
 また、6月24日付信濃毎日新聞によれば、6月末から7月初めのメドベージェフ大統領のウラジオストク視察に合わせて、北朝鮮の金正日総書記が同市を訪問する可能性があるという。両首脳は露朝鉄道の工事現場を視察する可能性もあると見られている。(6/24)

(週刊ボストーク通信902号より)




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