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タカタがウリヤノフスク州に自動車部品工場を建設

 5月23日、ウリヤノフスク州の産業パーク「ザボルジエ」で、自動車部品メーカー・タカタ株式会社の工場建設のための地鎮祭が行なわれた。同日付で同州政府プレスリリースが伝えた。
 この工場建設は、ウリヤノフスク州とタカタのロシア子会社TAKATA-PETRI RUSが、昨年9月に開催された第9回国際投資フォーラム「ソチ2010」の枠内で合意したもの(本誌第865号に関連記事)。今秋には新工場に生産設備が設置され、2012年4月には生産開始の予定。初期段階での投資額は約2000万ユーロ。300名以上の雇用創出が見込まれている。
 タカタは自動車用安全部品の大手メーカー。同社によれば、ウリヤノフスク州の工場ではシートベルト、エアバッグ、ステアリング・ホイールを生産する。ロシアでは自動車需要が伸びており、これに伴い安全部品の需要も増大すると見られる。タカタの高田社長は式典で、同社にとってロシアで第1号となる同工場により、自社の供給先拡大を図るとともに、ウリヤノフスク州の自動車産業発展と交通安全の強化に貢献したいと述べた。
 ウリヤノフスク州側は、今回の計画は投資先としての同州の魅力を実証するものとして歓迎している。モロゾフ知事は、新たな工場には経済効果だけでなく、若手技術者の実務研修の場等としての教育的機能も期待している。
 ウリヤノフスクには自動車メーカーUAZがあり、また、AvtoVAZの本拠地トリヤッチからも比較的近い。(5/23)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信899号より抜粋)




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