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無名の企業がワニノ港を落札

 5月19日、連邦財産統制局が公開型株式会社ワニノ海洋商業港の定款資本55%分の株式(発行株式の73%分)の競売を行ない、108億2412万5000ルーブルで有限責任会社セルテフストロイが落札した。競売には富豪デリパスカ氏やリシン氏の系列会社も参加したが、競り負けた。業界関係者らは落札価格を高すぎると見ており、支払に問題が生じる可能性を指摘している。5月20日付でRBC Dailyが伝えた。
 競売には石炭大手SUEK(ワニノ港のターミナルを所有)、デリパスカ氏のEn+ Group系列会社(ワニノ海洋商業港の株式の残り27%を所有)、石炭大手シブウグレメト、リシン氏のUCLH及びトゥアプセ海洋商業港などが参加した。競売は過熱し、開始価格9億3412万5000ルーブルから700回以上もの入札が行なわれた。
  関係者によれば、落札者となったセルテフストロイ社は市場では無名の会社で、オーナーのイワン・ミコヤン氏は、革命家で戦後に積極的な経済外交を展開し「赤いセールスマン」と呼ばれたアナスタス・ミコヤン氏の孫。イワン・ミコヤン氏はワニノ港と最近株式25%を取得したモスクワ市の北部(セベルヌィ)港の他にも今後さらに港湾関係の資産を増やしていく意向で、石炭、アルミニウム、LNG等の資源の港湾物流ビジネスを行なっていく模様。(後略)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信897号より抜粋)




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