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イワノフ副首相らが北方領土を視察:国家予算増額を決定

 5月15日、イワノフ第一副首相らの政府高官一行が択捉島と国後島を視察した。国後島で行なわれた会議の結果、北方領土を含むクリル諸島に新たに160億ルーブルの追加予算の支出が決定された。5月15日付でサハリン州政府プレスリリースが伝えた。
  一行にはイワノフ第一副首相の他にナビウリナ経済発展相、レビチン運輸相、トルトネフ天然資源相、バサルギン地域発展相、ホロシャビン・サハリン州知事らが参加し、建設中の択捉島の新空港、国後島の新空港、国後島の港湾係留施設、水産会社等を視察した。
 サハリン州のバヤンジン広報部長によれば、国後島で行なわれた会議ではホロシャビン知事の提案が承認され、連邦特別プログラム「2007〜2015年のクリル諸島の社会経済発展」の枠内で新たに連邦政府から130億ルーブル、サハリン州政府から新たに30億ルーブルが拠出されることになった(5月16日付インターファクス通信)。これにより同プラグラムによる国の予算は合計310億ルーブルとなった。
  イワノフ氏によれば、開発の主要な分野は交通インフラの建設、エネルギー問題の解決、社会生活の改善だという。ホロシャビン知事はその他にも水産業と観光業の振興を開発分野として挙げ、民間投資を呼び込んでいく意向を示した(5月15日付KM.RU)。(後略)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信896号より抜粋)




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