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ウラジオの食品インポーターは日本からの輸入を継続

 福島第一原発の事故によりロシアでは日本の一部の地域で生産された食品の輸入と流通が規制されているが、ウラジオストクの日本食インポーターらは、規制対象外の製品に関しては従来通り輸入を続ける意向。4月14日付で本誌現地記者が伝えた。
 食品に関しては、基本的に肉や水産品等の原料・半製品は連邦動植物衛生監督局(ロスセリホズナドゾル)、製品に関しては連邦消費者権利保護・福祉監督局(ロスポトレブナドゾル)の管轄となっており、原料輸出が主の水産品の禁輸についてはロスセリホズナドゾルからの発表があった(本誌892号に関連記事)。ロスポトレブナドゾルは、既報の通り、3月23日及び3月26日のプレスリリースで群馬県、福島県、千葉県、茨城県、長野県、栃木県、東京都で3月12日以降に生産された食品の輸入及び流通を一時停止する旨を発表していた(本誌890号に関連記事)。その後は、毎日のプレスリリースで「福島県、茨城県、栃木県、千葉県、群馬県、東京都で生産された食品で放射線量の安全基準を上回る結果が出た」との報告が掲載されているのみで、長野県は規制が解除された模様。
 ウラジオストクの食品インポーターらは現在のところは深刻な問題には直面していないという。有限責任会社エイランのヒブリチ通関担当マネージャーは「日本側には禁止リストに入った地域で生産された製品は出荷しないよう、また、事前に日本で放射線検査を行なうよう求めた。日本側は要望に応じてくれ、検査時の写真を送ってくれたパートナーもいる。その他はこれまでと変わらない」と述べた。(後略)


ウラジオストクのエイラン社直売店
(週刊ダーリニ・ボストーク通信893号より抜粋)




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