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2010年のロシア向け中古日本車輸出は前年比約2倍

 2010年の日本のロシア向け中古乗用車の輸出台数は前年比約2倍の9万4500台だった。財務省貿易統計のデータを元に集計した。
  年別(2006〜2010年)及び月別(2009〜2010年)のデータは下記の通り。


日本のロシア向け中古乗用車輸出台数 2009〜2010年 月別 (財務省貿易統計)

 2009年1月のロシアの中古自動車輸入関税引き上げ及び世界金融危機により2009年の輸入台数は激減したが、2010年4月頃から輸入台数が回復してきていることが分かる(通常冬は輸入台数は落ち込む)。
また、「ラスピルィ」式(自動車を切断して部品として通関後、別の書類で道路交通局に登録する方法)のグレー通関に関しては、正確な数字を統計から割り出すことはできないが、ロシアの関係者は税関統計をもとに月に平均500台ほどと見ている(本誌878号に関連記事)。しかし、中古車輸入に関わるある業者は「月500台は少なすぎる。最低でも月に3000台、多いときは5000台はラスピルィ式の輸入がある」と語っている。その場合、年間4〜6万台がラスピルィ式で持ち込まれている可能性があると見ることができる。(2/7)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信883号より抜粋)




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