自動車市場調査会社「アフトスタット」の報告によれば、2010年6月の日本からロシアへの自動車輸出台数は前年同月比7倍の3万6200台となった。専門家や市場関係者らは今年は毎月日本車の輸入台数が伸びていることを指摘している。アフトスタットの報告を引用して7月30日付Auto.lenta.ruが伝えた。
2010年上半期の日本からロシアへの自動車輸入台数は9万8100台で前年同期比2.7倍であった。今年上半期にロシア極東の通関拠点を経由して持ち込まれた日本車の台数は2万4000台と前年同期比1.5倍の伸びを見せている。ロシア極東の日本からの自動車輸入台数は今年1月にわずか1500台であったところ、6月には5500台となっている。
市場関係者によれば、この日本車輸入台数の伸びは、2010年9月に発効する技術規定(*)によって右ハンドル車が禁止されることを懸念した駆け込み需要である面も否定できないという。 (8/4)
* 同技術規定は2010年9月23日に発効する予定。同規定は左車線通行向きに設定されたヘッドライトを禁止する等、右ハンドル車の実質的禁止を定めた措置として日本車愛好者たちの反発を引き起こしてきた。また、ロシアで登録できるのは17桁のVINコードを有する車両のみという規定があることから、11桁のコードしか持たない日本車の締め出しにつながると懸念されてきた。
しかし今年5月に産業貿易省は同技術規定案に修正を加え、右ハンドル禁止につながる条項は削除・修正されたとも報じられている。
(週刊ダーリニ・ボストーク通信859号より抜粋)